2016年04月02日 (土)

日本人はなぜ戦争に向かったのか

明治以降、異例のスピードで近代国家としての礎を築き、一気に国際舞台に躍り出た日本。しかし、わずか30年あまりで孤立し、太平洋戦争への道を突き進みます。日本は、なぜ世界の表舞台から消えてしまったのでしょうか。そして、なぜ戦争へと向かったのでしょうか。日本が無謀な戦争へと進む道のりをさまざまな角度から検証する、太平洋戦争70年(2011年)の年に問いかける4回シリーズです。


日本人はなぜ戦争に向かったのか、というNHKスペシャルの番組が秀逸、素晴らし過ぎたのでシェアします。

45分×4部構成になっています。

①「外交敗戦 孤立への道」
国際連盟脱退回避に向け、外交交渉の過程を描いています。
②「巨大組織陸軍 暴走のメカニズム」
高校の歴史の教科書では、「関東軍の暴走」という一言の背景を描いています。
そこには自らが信じる正義と、なし崩しの正当化がありました。
③「熱狂はこうして作られた」
戦時においては軍事政府がマスコミに言論弾圧をしていたと思っていましたが、
実は当初、マスコミが利益のため、自らその枠組みに入っていった状況を描いています。
④「開戦・リーダーたちの迷走」
日米開戦は避けたかったが、決められない政府、さらにその背景にはビジョンがない国民がいる
戦後、検証のため関係者に「肉声テープ」を取っており、彼らの肉声を聞くことができます。
驚くべきは、日米開戦はどうしても避けたかったという首脳の共通認識でした。
当時も絶対に勝てるわけないと考えてはいた。
しかし、多くの犠牲や政治に対する熱狂により、「戦争不可避という空気感」が作り出されてしまった。
数々の出来ごとが重なり合ってしまって、気が付いたら突入していた・・・という感覚でしょうか。

このNHKスペシャルの番組の内容が正しいことを前提とすると、当時の日本の状況と今の日本の状況が何も変わっていないのに、驚きました。

・組織間の派閥争いから明確な戦略を描けず、なし崩し的に決まる重要な政治決定
・売上を上げるために加熱させ、権力者に与した方が得であると偏ったマスコミの報道
・そのマスコミ報道を信じる国民の姿
・政府批判を繰り返すものの、批判を変える為に積極的に行動しない姿(たくさんの評論家)
・潮流の変化を読み切れず、インテリジェンスない行動

一番衝撃であったのは、
戦争に突入する前の段階の日本の空気感と、今の平和の日本の空気感が同じだということです。
靖国神社に併設されている遊就館(戦争博物館)が主張するように、
欧米列強の侵略からアジア諸国を守る!などという
強い意志から已むに已まれず積極的に仕掛けて行った・・・というものではないと思います。
なんとなくの潮流の結果、気が付いたら、そこに至ってしまっていた・・・
会社経営にも参考になりそうな一本です。
amazonでDVDで買うと20,000円近くしますが、NHKオンデマンドで見ることができます。
http://www.nhk-ondemand.jp/program/P201100079700000/
http://www.amazon.co.jp/dp/B005JQ0WGW

 

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